自転車の値上げが続く中、現在の値上げ状況と今後の見通しについて解説します!
現在の情勢
手軽に乗れる日常使いの自転車から趣味のロードバイクまでみなさんの生活に欠かせない自転車ですが、昨今の様々な状況の中値上げが続いています。
その中でなぜ値上げになっているのか代表的な3つの要因について解説します。
原材料価格の高騰
自転車パーツの主な原料である鉄・アルミニウム・ステンレスといった自転車に欠かせない原料が軒並み高騰しており、自転車を製造する段階でコストアップしていることが自転車価格高騰の要因のひとつとなっています。
例えば、アルミ価格は13年半振りに最高値更新するなど下のグラフからもわかるように2019年1月と2022年3月で比較するとこの短期間で1.8倍近く高騰しています。
原油価格の高騰
最近、ガソリン価格の上昇が大きな話題となっていますが自転車のほとんどは海外で生産されており、海上輸送によって日本に運ばれてきます。
その海上輸送に大きく影響を与えるのが原油価格の高騰です。
原油価格の高騰は自転車だけでなくあらゆる輸入品のコストアップに繋がっています。
原油価格もここ最近大きく上昇していることがわかります。
急激な円安
ここ最近のニュースで1ドル130円台に急落し、20年振りの円安水準と言われるなどかなり円安が進んでいます。
自転車のほとんどを輸入に頼っている日本では、輸入先の中国との為替も円安に振れており、為替からも大きく影響を受けています。
各メーカーの値上げ状況は?
GIANT(ジャイアント)
・10〜20%値上げ(2022年2月1日)
ベストセラークロスバイクのエスケープRなどビギナー層にとっても大きな値上げになっています。
例:エスケープR3 61,600円→71,500円(約16%値上)
TREK(トレック)
・約8%(2022年3月14日)
値上げだけでなく、パーツの納期が未定であることが数多く発生し、パーツの仕様を変更して納車するなど納期も厳しい状況になっています。
例:FX1 Disk 62,000円→67,000円(約8%値上)
SHIMANO(シマノ)
・約5%〜30%(2022年5月より)
※公式HPより公表なし
スポーツバイクの約85%のシェアを誇る世界のSHIMANOですが大幅な値上げがあるようです。SHIMANOのコンポなどかなりの自転車でパーツが使用されており、SHIMANOパーツが値上がりすると必然的に完成車価格も連動して上がってきます。
今後の見通しとおすすめの買い方について
「原材料価格の高騰」「原油価格の高騰」「急激な円安」は改善される気配が無いため、今後も自転車の価格は下がることがなく、さらに上がる可能性があります。
各メーカーが値上げを決定してからタイムラグが有り、直近の円安などまだ考慮されてない中でこの値上げなのでまだまだ値上がりになるかもしれません。
これから自転車を買おうと思っている人は”買いたい時が買い時”と言っても間違いないでしょう!
そうは言っても値段が上がって買い辛いしなあ・・・
そうやって悩んでいるといつまで経っても欲しい自転車が買えなくなっちゃうよ
そこで、値上げでいつ購入していいのか悩んでいる方におすすめの買い方が「自転車店の展示されている現品限りの自転車を購入する」ことです!!
絶対に”この車種のこのカラー”と決まっている人は難しいですがなんとなくでいい人は自転車店には1年前のモデルがふらっと展示されていたりすることがあります。
現在カタログから注文しても半年待ちなどが当たり前の中、お買い得ですぐ手に入る展示を探してみるのもひとつの手ではないでしょうか?
みなさんもぜひ参考にしてみてください!
- 原材料価格の高騰、原油価格の高騰、円安の影響で値上げが起きている
- 各メーカー値上げが実施されている上に納期が長期化
- 自転車店に展示されている車体の現品購入がおすすめ
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